中指斬残、捌断ち儀


ゴミ。
存在価値が見当たらない僕の二つ名に近い名称。


だったら、二人が損な役回りをしていると思うのは当然だった。


例え、ボランティアでもゴミ拾いを毎朝繰り返していたら――いや、なくならないゴミと分かっていながらその処理を欠かさずやり、毎日気にかけてくれるだなんて、常軌を逸しているとも言えよう。


オーバーな表現かもしれないけど、二人のやることが僕の目にはそういった類いの損を買って出ているような気がしてならなかった。


『優しくされたとしても、まだまだババアの影はあるってか?当たり前だってーの。ババアといた月日と比べりゃあ、あいつら敵わねえもん。あー、奥さまは微妙だが、やっぱ一つ屋根の下かどうかはかなりの差があんだろうなぁ。

少なくともババアを刺激しねえように物音立てなかったんじゃねえの?アパートで下の階の奴に気を使うぐれえに、常に“刺激しちゃいけねえもんがいると頭にあった”はずだ。

みっちりその性格(レール)を仕組まれた期間もあっただろうし、もはや、“何をやっても手遅れだ。てめえはもう、出来上がっちまっているから”』



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