中指斬残、捌断ち儀
頭が重く、首から折れる。それは単に、五十鈴さんを直視したくない表れでしかなかった。
「あなたがやったことは無駄にしかならないか、ら……。僕なんかのために時間割くのはやめてくださいっ、好きでやっているというならなおのこと……僕はもう、どうしようもないゴミでしかないんですから」
井の中の蛙が大海を知れば、そこに芽生えるのは劣等感だ。
狭い世界から一転しての広い世界。世界の綺麗さ、温かみ。それら全てを知ったところで、結局のところ蛙の居場所は狭い井の中でしかないんだ。
外はあまりにも眩しい。目を覆いたくなるほど、その広さに畏れを抱くほど、“狭苦しい場所こそが落ち着くと思うぐらい”に。
そうしてまた自身の居場所に戻ろうが、もう知ってしまった。自身の居場所があまりにも汚いと。故にそれは――