中指斬残、捌断ち儀
「僕はあなたに相応しくなんかない……!あなたみたいにはなれない、あなたと僕は違いすぎる……」
汚い居場所に似合う汚い自身。
家族だと、大切だと、それでも僕は汚いなりに綺麗(大海)に相応しくあろうとした。
五十鈴さんが僕を暗い場所から引っ張ってくれるから、お日様みたいな彼女を曇らせたくなかったから今まで一緒にいることができたけど。
「もうあなたを直視することができない。優しさも、温かさも、ぜんぶ……怖くて……」
彼女の家族には相応しくないと言われてしまうようで、怖かった。
お前の居場所は、そこではない。と――
幸せだった、嬉しかった。嘘はない、本当に彼女には救われたし、今までのことにない方が良かっただなんて言わないけれども。