中指斬残、捌断ち儀



“もう、あれから七年近くなるんだもんな”――




日照りが容赦なく地上を乾かす干上がった夏のあの日。


ここで、絵を書いていた少年。

今よりもっと小さく、“さっきみたいに持てば、驚くほど軽い発育が悪かった体”だったのに。


「……」


重かった。
まだまだ軽くとも、七年ぶりに味わった子供の重さは明らかに“昔と違う”。


まだまだガキだと、成長しねえ小柄な子供だと思っていたのに――こんなに変わっていたのを気づけずにいた。


これが七年前から一気に飛んで今に至ったなら、『あの頃よりはましな体じゃねえの』と芽が茎にまで成長したような変化をいち早く見抜け、そんな軽口も叩けたただろうに――“七年間、ずっと見ていたから見抜けなかった”。


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