中指斬残、捌断ち儀
10cmも変われば違うと言えようが、“日に日に徐々に成長していく子供”にいちいち大きくなったなぁだなんて思えない。
1mmずつの成長だとすれば意識なんかしないだろう。
過去を振り返れば、もしかしたら『あの頃よりも』と気づけたかもしれないが、そんな昔の渉を見る前に、渉はそこにいたんだ。
弱いくせに生意気な目で、ことあるたびに僕のせいと言うような卑屈なガキ。
それが今(いつも)の渉であり、藤馬が成長しない(変わらない)と決めつけていた子供が。
「僕は、死にたくな、ぃ……っ。みんなと生きて……長生きをしたくて……!」
“いつの間にか、大きくなっていた”――