中指斬残、捌断ち儀




「産まれた場所を間違えた俺ぐらいに、救いようがない」




自嘲気味にらしくない笑いを一つ。


足元に転がる右目が所持者を見上げていたものだから、そこもおかしかったのかもしれない。


右目が笑う。
口も瞼もないビー玉風情に表情などないのに、藤馬にはそうとしか思えなかった。


何せ――


『一生救われないな、お前は』


「うるせえよ」


目玉から嘲笑うことを言われた気がしたので踏みつけ潰した。


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