月と太陽の恋模様
｢違う。電話。陽崎に文句を言わないと気が済まない。｣
そこまでしなくても…
｢牽制しとかないとな。気が気じゃない。｣
先生ってこんなに甘いキャラだっけ？
先生は携帯電話の使える場所まで移動するとすぐさま電話をかけ始めた。
私は先生の背中が心配だったのでついて行った。
『……もしもし。』
｢お前、これからは手出すなよ。｣
『こっちは失恋してんだぞ!?追い討ちかけんなよ!!』
｢知るか。｣
先生の言葉しか聞こえないけど陽崎先生が可哀相に思えた。
