あなたに見守られながら・・・
「詩音・・・」
俺は、さらに強く詩音を抱きしめた。
もう、ダメだ・・・俺、詩音をもっと苦しめてしまう・・・
「ごめん・・・詩音・・・もう帰って・・・俺、今日はこれ以上詩音といたら、詩音に酷いことしちまいそうだから・・・」
顔を上げた詩音が、
「いっくん・・・泣かないで・・・お願い・・・」
と言い、俺の背中に腕を回した。
「詩音・・・俺、ダメだ・・・欲張りになってる・・・詩音が俺と付き合ってくれたのは木崎を忘れるためだけなのに・・・それでもいいって思ってたのに・・・俺・・・いつの間にか詩音を俺だけのものにしたいって・・・前川に酷いことされて・・・それを藤島が助けて・・・俺が助けてあげれなかった・・・それが俺、悔しくて・・・俺・・・詩音のこと、笑顔にしたいって言ったのに・・・詩音が笑顔ならそれでいいって思ってたのに・・・今は、俺が詩音を泣かせてしまってる・・・」