推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


「ううん……。桜庭先生、どうしましょうか?」


浮夫が、困惑したような表情で真紀子を見やる。


助っ人を求めるなんて大人げない。


大人のくせに。


熊のくせに。


匠は露骨に口をへの字に変形させた。


「まあ、本人がこう言ってますし……。一度決めたら動かない子ですから、ね」


「そ、そうですか?じゃあ、そのようにうちの先生に伝えてきます」


匠は腕を軽く曲げてガッツポーズをする。


客室を出ていく浮夫を見送り、真紀子は長嘆息をついた。

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