推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】
「まったく。すぐ転ぶ癖はやっぱり直ってないじゃない」
額を指で弾かれ、匠は「痛っ!」と声をあげた。
「ケガ人に暴力なんて。虐待だ!」
「はいはい。これだけ元気があれば、頭も大丈夫。ね?佐伯さん」
笑顔を向け、真紀子がおどけたように片眉を上げる。
緊張の漂う空気が溶けたおかげか、姫子もようやく安堵の表情を作った。
「は、はいっ!」
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