推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


「そういうわけだから。匠はここまできて謎解きはお預けね。代わりにお母さんがしっかり楽しんできてあげるから」


「…………」


「安心して、天井でも見てなさい」


母親とは思えない、辛辣な皮肉。


口あんぐりの匠の肩に軽く手を乗せ、真紀子は部屋を出て行った。


「……あ、悪魔め」


匠は憎しみを込めてドアを睨んでいると、残った姫子が近くの机から椅子を持ってきて、ベッドの横に座った。


「あれ?お姉ちゃんも行かなきゃ。これから、事前に資料とか配るらしいよ?」

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