推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】


香苗は否定も肯定もせず、こすっていた手をおろして、うつむいた。


「ま~あり得ない話じゃないわな。現段階で犯行時刻も不明でアリバイもくそもない以上、誰もが犯人候補だ……そこの動けない坊主以外」


宗の言葉に、「宗先生までそんなぁ」と浮夫が困惑する。


「こういうのはどうでしょうか?」


提案したのは、秋だった。


「匠くん以外の全員が容疑者なんだったら、3人が1階へ。そして、3人が広間に残るんです。複数人で行動すれば、問題ないはずですし」

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