未来へ
二人で頼まれた物を買い込み教室に戻ると、紗英が駆け寄ってきた。

「ちょっとー、柚菜、藤堂君といい感じじゃない?なんかあったの?」

紗英の言葉に赤くなる私。

藤堂君はすでに教室の中で男子生徒に囲まれている。

「あ、あのね・・・・・つきあうことになった。」

私はボソボソと答える。

「えーっ!!やったじゃん!おめでとう!」

「声大きいよ。誰かに聞かれる・・・・・・。でも、ありがとう。」

私に初めての彼氏ができたことを教室の片隅で二人で祝った。
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