★ 理想のコイビト ★
はぁぁ…。やっぱり繭は可愛いなぁ。



ほんと、俺みたいな無駄にデカいだけの男が彼氏でいいのか…って、そうだよ。



俺、もしかしたら繭の理想の顔じゃないかもなんだよ、な。



「はぁぁー…」



「悠生、くん?」



繭の笑顔に癒され、せっかく浮上した気持ちも一気に急降下。



大きな溜め息をついた俺は、テーブルに突っ伏しながら、身を乗り出し、心配げに俺の顔を覗き込んでくる繭をじーっと見た。

< 14 / 86 >

この作品をシェア

pagetop