pierce,prince




アユとミキはすっごく楽しそう


あれこれ言いながら
アオイへのプレゼントを
選んでるさまは…
ほんとうに恋する女の子。



あたしは、どうなのかな…?


今年は葵にプレゼントを
あげないってわけじゃない。

今年も、ちゃんと
あげなきゃって思う。


でも───‥
去年までのようにとは
いかないよね…?



あたしだけしか
葵のことは知らないからって
葵が好みそうなものは
あたしにしかわからないんだって

そうやって選んでいた
去年までのプレゼントは
もう、あげられない。




「海ちゃんも選んでる〜?」



「やっぱ海ちゃんも日用品か〜」



ハンドタオルのギフトセット
が連なるコーナーの
前にいるあたしを見て、
アユは盛大なため息をついた。



「やっぱ、日用品♪」


ミキはにこにこと笑って
あたしに満足そうな
眼差しをそっと向ける。



あたしは───‥
2人から見ればアオイへの
プレゼントを選ぶ
1ファンでしか、ないよね。



ううん、2人だけじゃない。



みんな、みんな…
あたしをただのアオイのファン
だと思って見てる。


思って見てるんじゃなくて、
そう見える…だね。



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