シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


私の糸は、普通の糸ではない!!

私の想念により成り立つもの。


105円ライターで燃えるような平凡なものではないんだ。


しかしめらめら燃える様は現実のことで。

考えられることは――


周涅の想念が、私の想念を超えたこと。

煌が偃月刀を変えれたように…

周涅が、遠隔的に私の武器を変化させたということ。


弱い弱い…ただの糸に。



そして更に――

パチン。


指を鳴らした。


途端に炎は、ガスバーナーの如き猛威で糸を辿り…私も、そして糸が絡んだ状態の朱貴と七瀬紫茉に向っていく。


この炎は…ただの物理的炎ではない。


絡みつくような…

まるでこれは…


「ふふふ。緋狭ちゃんの真似~」


危ない!!!


このままでは、糸が絡んだ状態の朱貴や七瀬紫茉に飛び火する!!!


危険を感じた私は咄嗟に、黒曜石に顕現し…糸を消した。


屈辱だった。

たかがライター1つで、私が武器を退いたこと。

それを知っていて、周涅は笑う。

愉快そうに笑う。


本気で相手にされていない。


それでも、私はやらねばならない。


視界に入る橙色。


あいつが…時間稼ぎと言ったのなら。

私はその言葉を信じるだけ。


あまりの愚鈍さに頭痛くなることは多々。

情けなくなってくることは多々。


だけど私は信じている。

煌は、自分が決めたことはやり遂げる。


だから――。


それは一瞬の油断だった。


「駄目だよ、戦い中に違うこと考えてちゃ」


くつくつ、くつくつ。


周涅の手が――


「危険分子になるのなら、

もう此処で眠りについてね。


永遠の――


目覚めない眠りに…」


久涅の手が、

私の心臓に――
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