シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
――約束、して欲しいんだ。
櫂様。
――助けてくれ。
玲様。
――桜ちゃん!!!
芹霞さん。
私は――
「それは俺の台詞だっつーの!!!」
諦めるつもりはない!!!
私は後方に大きく翻った。
私を――
守るように現れたのは大きな刃。
久涅の拳を受けたのは、私の心臓ではなく…
「桜は殺らせねーよ!!!」
煌の…巨大な偃月刀。
そして久涅の拳は――
横から…牙が食い込んでいた。
皇城翠の顔をした…
奇怪この上ない式神犬の口に。
「1匹、残っていたか…」
周涅の手首から流れる血は、式の牙が如何に深く突き刺さっているのかを物語る。
翠の顔した不思議な生き物の口には、犬歯は生えているらしい。