シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

煌を見れば…難しい表情をしたまま、何故か顔だけが異様に赤く。


「熱?」

「……放って置け」


「どうしたの? やっぱ熱?」

「~~!!!!」


額に手を当てたら、更に真っ赤な顔になって。


「やっぱ熱いよ。何か変な感染菌にかかったんじゃない?」


煌も皆みたいに真っ赤な目になってきているのか確かめようと、胸倉掴んで顔を引き寄せ、よくよくじっくりと…褐色の瞳を覗き込んでいたら。


何かがぶちっと切れたような音がした。


「芹霞……俺…」


「ちょ、煌!!! 盛るなッッ!!! 元気良すぎて暴走すんなッッ!!!」


両手で、迫り来る煌の口を押しのける。



「――如月」

「――煌」



久遠と玲くんの声は同時で。



「「1度、死ぬか?」」



ドスの利いたような低い…不穏な声に。

煌の顔は突如赤みを消して青く変わり、ずさささっとあたしから離れた。



「相変わらずだね、このワンコ…。だけどこの変わらずのおバカさに、ほっとするね。外見は人様をブルブルさせるのに…慣れとは不思議だ」


由香ちゃんがぼそりと呟いた。



「よし、あとはタイミングだ」


玲くんの声が聞こえた。



「タイミングがずれれば、その時間に得点0にはならない。そうしたら1点ワンコで点数を稼いで時間をプラスにしてからわざとミスをして、時間を見ながら-1ずつ減点してしかない。暗号解くより、タイミング合わせないといけないこっちの方が…難しいかもしれないね」


「師匠、がんばれよ~」



…何で、このワンコゲームにこんな緊張感?


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