シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
カタカタカタ…。
カタカタカタ…。
カタカタカタ…。
無言の中で、カタカタだけが大きく響く。
「手強いね、やっぱり…」
玲くんが苦戦しているらしい。
ゲームマニアでオタクの玲くんが苦戦!!!
苦戦させるワンコが存在するなんて!!!
しかし…見れば見る程、変なワンコ。
白と黒と青。
青…。
何で青…?
――あははははは~。
青色は、胡散臭い男しか思い浮かばない。
「ねえ、もしや…」
「そうだ、せり。これは氷皇のゲームだ」
即答してくれたのは久遠だった。
「ふうん。だったら、白皇と黒皇と氷皇ワンコ?」
そう言うと、久遠の体がぴくりと反応して。
「五皇…?」
カタカタカタ…。
カタカタカタ…。
そして久遠が言った。
「なあ…1点の白犬が出た後は、必ず出て来るのは-1点の黒犬だな。
或いは…-1点の白犬の後に、1点の黒犬が出るか。
もしこれが、紫堂玲への揶揄ではないとしたら。
持つ意味としては――
黒と白は…
相殺しあっている…?」
「え? 何か言っ……よし、抜けた!!!」
バーン!!!
硬質の音を響かして、玲くんがENTERキーを押した時、画面が黒くなって。
「何が…出て来るんだ?」
皆がごくりと唾を飲み込んだ。