シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
また画面が暗くなる。
ダダンダンダダンッ♪
ダダンダンダダンッ♪
「音楽が変わったね。今度のこれは…」
玲くんの嫌そうな声が聞こえる。
字と共に現われたのは――
『I'll be back』
(また戻ってくる)
にやりと笑う黒いサングラスをかけた大男。
「「おお~、T-800…シュワちゃんッッ!!!」」
「ワンコ、芹霞、この金髪黒尽くめ、誰?」
「がはははは。ターミネーターじゃないか。知らんのか、ああ…俺、余計おっさんになった気分。これは人気映画の有名シーンで…ああこれもだな」
今度はアップのシュワちゃんを掻き消すように、彼が構えている黒い銃が大きくなった。
『Hasta la vista,baby!』
「これはスペイン語なんだよな。"また会おうぜ"だっけか? がはははは。懐かしいな。好きだったんだよな、俺。おお、テレビ編集うまいな。これ全部、有名処の台詞ばかり集めたんだな…」
画面は再び暗くなり、場は静まり返った。
「「「「だから何?」」」」
あたしと煌、由香ちゃんとクマ男は顔を見合わせた時、久遠が呟いた。
「オレはどんな映画かは知らないが…台詞がどうのと言うより、"色"が気になる」
「色?」
玲くんが首を傾げ、そして続けて言った。
「目につく色は…スターウォーズの始まりの銀河は白と黒。ダース・ベイダーの黒、ライトセーバーの赤と黄、ヨーダの緑、ターミネータの服や銃の黒、金髪もかな? ちなみに英字や日本語訳は全て白。
白、黒、赤、黄、緑…まさか、これ、前代の五皇の色とか?」
黒い画面に、また字が出た。
『Time has come……』
(時間が来た)
それは消え、また再度出現する。
『He is coming soon……』
(彼は間もなく来る)