シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「彼って…?」
「決まってるだろ、芹霞。ダース・ベイダーかシュワちゃ「煌、黙れ」
そして画面が変わり、今度は日本語でこう出た。
『黒き腐敗、白き再生を経て銀となり、赤の神気で黄は輝き、不死となる』
「何これ…?」
「紫堂玲、これは…」
「そうだね、僕が読んだレグの日記にも書いてあったのと同じ文句だ。だとすれば…五皇の…ん? な、何だよ、これ!!!」
突如画面に現われたのは――
『おはようフェルプス君。
ゲームクリアおめでとう』
大きく書かれていた日本語。
「フェルプス君ってなあに?」
「スパイ大作戦…って嬢ちゃんは知らないのか?」
「ああ!!? スパイ大作戦って、ミッションインポッシブルの前のスパイものの奴だろ!!? "フィリップス君"じゃなかったのか!!!?」
「煌が007の次に好きなアレのこと? フェルプス君とフィリップス君は同一人物だったんだ。っていうか…"彼"って、このこと?」
そう思ったら…げんなりした。
無駄な緊張感を返して欲しい。
『まずは君のデータだが、次に君に行く青い紙に書いてある場所に移動しておいたので、安心するように。ああ、これは残念ながら、君のシステムを模倣した偽装(フェイク)だ』
すると玲くんはがっくりと項垂れた。
「これは…僕に言われているんだよね。
ここまでして偽モノだったということに落込めばいいのか、僕のシステムを模倣されたということに落込めばいいのか…。いや、一番落込みたいのは、また青い紙が来るということか」
『恐らく落込んでいるだろうから、可哀相な君に5つヒントを与えよう。5秒間だけだから目を瞠(みは)りたまえ』
「やけに偉そうだな、こいつ…」
小猿くんの呟きが消えると同時に、何かの画像やら文字やらが流れた。
1.何かの新聞の切り抜き。
「古い記事だな…」
「港が映っているねえ」
「なあ、玲」
「うん、横須賀港だ」
「お、この事件俺知ってるぞ? 横須賀に着く予定の船が突然消えた奴だろ? 何万トンだかの金塊積んでいたとかいうんで、一攫千金夢見た奴らが潜って探したけど、船の形すら見えなかったという…今から14、15年前じゃなかったかな」