シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「うん、昔…最初だけだけど、テレビで見てたんだ。あれは子供心に怖かったなあ。今見たら、きっとお笑い要素しかないだろうけれど…」
――芹霞ちゃあああん!!
そうそう、誰かが思い切り泣いていたし。
ソレハダレ?
「い、いや…大人になっても笑う要素は何処にもないよ?。な、何より…ゆんゆんの奥義とかもうそれは凄くて。いやもう…洒落にならないくらい。もう死ぬかと思ったし…。ゆんゆんは怖いよ、うん怖い」
玲くん、トラウマ?
汗かいている気がする。
「奥義って…"ごきぶり叩き"? ああ、そう言えば…玲くん、ゲーム大会でゆんゆんキャラに勝って、優勝したんだっけ。あたしのニセモノつれて、参加したんだよね」
「あ…うん」
何だかバツの悪そうな顔つきの玲くん。
「ごめんね…勝手に君のニセモノにほいほいついていって。君は僕のニセモノにはすぐに気づいてくれたのに…」
「いいんだよ、玲くん。あたしはいつだって、本当の玲くんを見つけて上げるから。だって玲くんはあたしの…え」
永遠で運命の相手だから。
そう自然と口に出そうになって、思わず口を噤んだ。
何だ?
どうして突然、そんな言葉が口に出る?
「僕は、君の何?」
鳶色の瞳は怖いくらいに真剣で。
だけど言えやしない。
玲くんはあたしの永遠の運命の相手ですなんて…そんなの愛の告白じゃない。
幾ら恋愛オンチのあたしだって、そんなこと簡単に言えないよ。