シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「君の何?」
詰め寄る玲くんに、退くあたし。
何でそんなに、気にするんだろう。
興味と言うより、確認…そして怯え。
怯え?
何で?
「あたしの大切な人だから、ね? 当然でしょう?」
嘘をついてはいない。
あたしはいつもの如くにっこり笑ったのだけれど…何故か玲くんは対照的に哀しそうな顔をして黙り込んでしまった。
何だろう。
この罪悪感に満ちたような顔。
それでいて、期待を裏切られたというような落胆ぶり。
永遠で運命って…言って貰いたかったのかな。
でもまさか、あたしがそんなこと言い出そうとしたなんて気づくはずないだろうし。
あたしだって吃驚だもの。
何でそんな言葉を玲くんに言おうとしてしまったのか。
あたし、そんな言葉をぽろぽろ人に使うような女じゃないし。
何より、玲くんには言っちゃいけない言葉だ。
玲くんは、そういう相手がいるんでしょう?
その人と玲くんが言うべき言葉のはずで。
あたしが言った処で…。
アタシハレイクンニイイタイノ?
ずきん。
凄く心が痛い。
何か…この話題、嫌だ。
結婚に関わる話は、したくない。
ずくんと胸が痛むのを我慢して、あたしは玲くんを急かして中に入る。