シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
バリバリバリ…。
ヘリだ。
…複数台のヘリが、降下始めている。
久遠は苛立たしげに、布陣を描き続けている。
――術を邪魔するモノは撃破しろ。
俺に…託したとならば。
俺は久遠を守らねばならない。
ヘリのドアが開いた。
ああ――
そこから見える人影は。
あの制服…真紅の邪眼。
制裁者(アリス)まで投下されるのか!!
空を巡回していたヘリは、報道陣ではなく…制裁者(アリス)を乗せていたのか?
次々と舞い落ちてくる敵。
向けられる敵意は…瘴気を纏い。
久遠の聖なる布陣により、押されていたその場の瘴気は、制裁者(アリス)によって勢いを取り戻した。
個々の強さはないけれど、数が多い。
俺は地面を蹴って宙に跳ね、降下途中の制裁者(アリス)に剣を振る。
同時に向けられるのは、制裁者(アリス)の持つメスのような刃物。
それを剣で1つ1つを弾き飛ばし、剣を地面に突き立てた反動を利用して逆立ちになった俺は、両足で左右同時に跳びかかってきた制裁者(アリス)の胸を蹴り飛ばす。
びり…。
慣れぬ長いスカートでは、手足の動きが制限されるらしい。
何処か破けたけれど、気にしている余裕もなく。
兎に角、数を捌かねば。