白緑蝶"vacances【続2】

楽園*赤く火照る

知らない国の

知らない街で

私達は二人きり。

待たせてあったテオさんの車に
乗車して運転手さんに、私達は
先に帰る事になったと告げた。

行き先は、別荘ではないけれど
運転手さんもそこにはふれては
こない。

こんな時間に急に訪れて、その
場所に泊まれるかどうかは全く
不明でわからないけれど、とり
あえず向かう事にした。

その途中、ソラの携帯電話に
テオさんから連絡が入る。

「そういう事なら
 
 この僕に任せてよ」

「悪いな、テオ
 
 それで、そっちはどう?」

「何とかなったよ

 フェイ、彼も機嫌を損ねては
 いない

 むしろ・・・」

「何だ?」

「Theo.
 
 Come quickly here------」

「まあ、話は今でなくていい
 明日話すよ・・・」
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