天空のアルカディア
◇の形をした大陸、ノース大陸には3つの国があった



大陸の東半分を領土とする、大陸一の軍事国家
バルト



大陸南西に位置する魔法大国
カナス





大陸北西に位置する広大な自然を有する国
エトルリア




(アルカディア)から5000年ヒトは争い続けていた



富を
土地を
地位を
金を


求めるものは様々だが、自らの欲望に従い争い続けていた





元々数百あった国々がたった3ヶ国だけとなる程に



平穏と戦争を繰り返し、なおもヒトは争う


現在、大陸は平和だった


100余年前の戦争で大陸に存在する国が3ヶ国だけになった時点で休戦協定が結ばれたからだ



理由は2つ


一つ、戦争には金とヒトを大量に消費する


3ヶ国には戦い続ける力は残されてなかった


もう一つ、例え強国(バルト)がどちらかに攻撃すれば、もう一方からガラ空きの領内に進軍される



ならば、同時攻撃?


残す2ヶ国も(バルト)には及ばないものの、5000年の戦いを生き抜いてきた国


中途半端な攻撃は自国の力を削ぐだけ



以上の理由から休戦するしかなかった



民衆は歓喜した


これで戦いは終わると



安心して生きられるのだと…




先の戦争から100余年



小さな火がくすぶり始めていた
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