ショコラ~愛することが出来ない女~
「私はあなたと一緒に舞ちゃんを育てるって結論を選べなかった。それはつまり、あなたと生きるって道を選べなかったってことと同じよ」
「違う、違う。どうしてそう先走るんだよ」
「今ならまだあなたがあちらの家族に戻れるってそう思うからよ」
「戻れないよ! だって俺が好きなのは」
彼は勢い良く私の肩を掴んでソファへと押し倒した。
そして息もつかせぬ勢いで唇を塞ぐ。
「……っく」
「康子さんだ。他の誰でもない。康子さんは俺のものだ」
「ちょ、やめ」
口内を侵略するようなキスをして、優しさを感じさせない程荒々しく服をめくり上げられる。
「やっ……」
「結婚しようって言ったじゃないか。大丈夫。舞のことも亜衣のこともちゃんとするから。だから康子さんは俺を待っててくれればいい」
まるで自分に言い聞かせるように、ブツブツと呟きながら、彼は私の体を暴いていく。
抵抗した両手は、彼の左手に掴まれて頭の上で一つに纏められる。
その力は強く、振りほどこうと思っても全然動かなかった。