ショコラ~愛することが出来ない女~
「あー、お腹の底からあったまるわね。たまにこういうのもいいわ」
「でしょう? 桂木さんお疲れだったみたいだから」
「え?」
顔を上げると庄司くんがこっちを見てる。
あれ。
不意にドキンとしてしまうのはアルコールの効果か。
「あーもう。庄司くんってさ、康子さん狙い?」
すでに絡み酒の様相を呈している森宮ちゃんが、庄司くんの肩を鷲掴みにする。
「もうぶっちゃけて話そう。
この間っから思ってたのよ。庄司くん、康子さんを見る時表情が違う」
「え、あはは」
「そんなことないわよ。森宮ちゃん気にしすぎ」
「いいえ。違う。康子さんも案外鈍感ですね。
なんか熱視線を出してますよ。私にはわかります」
あなたは占い師か。
大分怪しくなってるぞ。
困ったわねって顔で庄司くんを見ると、同意するように笑う。