咲き舞う華は刻に散る


一刻後。



「わっはははは!お前がこんなに美しい女子だったとは」



芹沢は美桜里の肩を引き寄せ、酒を煽った。



そういえば、芹沢は酒乱だと原田が言っていた事を美桜里は思い出す。



「(この手、叩いていいだろうか…?)」



そう思ってしまう程、芹沢はベタベタと彼女に触れて来る。



確かに原田の言う通り芹沢は酒乱のようだ。



違う意味で…。



しかし、此処で芹沢の機嫌を損ねたら、面倒な事に成り兼ねない。



そうなれば、暗殺も難しくなる。



美桜里はある決心をした。





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