咲き舞う華は刻に散る
「ならば、男女の付き合いを教えてやろう。手取り足取り…な?」
芹沢に耳元で囁かれ、美桜里は全身に鳥肌が立つ。
しかも、芹沢は肩に回していた手をいつの間にか腰に回していた。
「ならば、今からでも」
芹沢は彼女の腰の辺りに触れていた、撫でて来る。
美桜里の中に怒りが込み上げて来て、肩がプルプルと揺れていた。
美桜里は誓った。
この男は絶対自らの手で殺すと――。
自分の正体の事はもちろんだが、今夜の芹沢の行動が美桜里の中に新たな理由で殺意が芽生えた。