咲き舞う華は刻に散る


「痛い?苦しい?女だからって、甘く見るからだよ」



足の肉をえぐるように五寸釘を動かすと、更なる苦痛が古高を襲う。



足の甲からは鮮血が溢れ、蔵の床を紅く染めて行く。



「言、う…ッ!言うから止めてくれッ!」



「止めてくれ…?どの口が言ってるんだ?」



突き刺すような殺気が辺りを包み込む。



美桜里は古高を黙らせるために古高の舌を掴み、引っ張り出した。



そして、もう片方の手で刀を抜き、古高の首に当てた。



「う…、あ…ぁ…」




古高は恐怖で震えている。
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