咲き舞う華は刻に散る
「川綵、総司!無事か!?」
薄暗い廊下を進んでいると、土方と共に駆け付けた斎藤が階段を駆け上がって来た。
「無事じゃない。沖田が倒れた…」
斎藤は美桜里の肩に寄り掛かり、ぐったりとする沖田に目を見開いた。
しかし、すぐに持ち前の冷静さを取り戻し、彼女に代わって沖田を支える。
「お前は怪我してないか?」
「私は大丈夫だ。早くそいつを連れて行け」
「そうか…。なら、良い」
斎藤は沖田を支え直すと、階段を降りて行った。