【完】最初で最後の恋
またある日のこと。
俺が奈央さんと付き合ってることを言ったら。
付き合ってる事情を言ったら…
「そっか。頑張ってね。応援してる」
「ありがとうございます、佳織さん!」
笑顔で言った俺を見て、少し悲しそうに笑った。
どうして、そんな顔で笑うんだろう…?

またまたある日。
奈央さんと別れたと言ったら…
「好き…」
いきなり、告白してきた。
「ホントは、言わないつもりだった。矢吹くんが笑顔なら、幸せなら、それでいいって思ってた。だけど…支えたいって思った。私は…ずっと、矢吹くんのこと、好きだった」
「ありがとうございます。けど、俺…」
「わかってるよ。奈央のことがまだ好きなんだよね。だから、付き合ってなんて、言わない。だけど、私と付き合いたいって思われるように、頑張るから。覚悟しといてよ?今日からガンガン責めるから♪」
「っ!」
「ねぇ、矢吹くん。辛いトキはさ、泣いてもいいんだよ?」
そう言うと佳織さんは俺をそっと、抱きしめた。
温かい体温が…俺を包み込んだ。
温かい人だと、思った。
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