【完】最初で最後の恋
「え、ちょ、なんで矢吹くんと由希が一緒にいるの!?」
めずらしく慌てふためいている佳織さん。
「えっと、この子お菓子のとこから走ってきて、たまたま俺にぶつかったんです。で、なんか迷子っぽかったんで、一緒にいたんすけど…」
「うっわ!迷惑かけてごめんね??ほら、由希!おりなさい!」
由希くんって言うのか。
「嫌だぁ!僕、お兄ちゃんと一緒にいたい〜」
俺にしがみつく由希くん。
「わがまま言わないの!お兄ちゃん困ってるでしょう!?」
そう言って由希くんを叱る佳織さんはお姉さんというより…
「あ、俺なら平気っすよ?」
「え!?でも、悪いよ…。買物に来たんでしょ?」
「大丈夫っす!由希くん連れながらでも、買物くらいできますよ」
「わ〜〜い♪」
「もう、ほんっとにごめんなさい…」
お母さんに見えた。
いや、ふけてるとかじゃなくてね?
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