【完】最初で最後の恋
俺は佳織さんの部屋に入り、佳織さんをベッドに寝かせた。
「っ…ごめ…っ…ね」
「いいっすから!寝てください」
「…っ、うん…」
とまぁ、こんな感じで今にいたる。
ピピピピと、体温計がなる。
俺は佳織さんからそれを受け取る。
っ、39.5度!!??
「ちょ、大丈夫ですかっ!!??」
って、大丈夫なわけねぇよな…。
「佳織さん、水分。取りましょう。ちょっと、水取ってきます」
立とうとしたら…
ギュッと、服の裾を掴まれた。
「―――え?」
「っ、ゃ…だぁ…」
佳織さん……?
「1人…は、嫌っ…寂し…い…よぉ…!」
「っ、佳織…さん」
俺は初めて……
彼女の涙を見た。
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