それでも君を
ナオから離れてお茶でも煎れようかと思い台所に立った。
「ごめん、なんか心細くなっちゃって。
ほんとなんか格好悪いしみっともないよね。」
ズッと鼻をすすり呆れたように笑いながらお茶の用意をした。
「別にええやん。」
そう言うとナオは少し笑いながら私の側に来た。
「別に格好悪くてもみっともなくても俺はユリちゃんのこと嫌いにならへんで。
むしろそーいうとこみせてくれるほうが嬉しかったりするし。」
ナオのほうを見るといつもみたいに優しく笑いながら、だからと続けた。
「俺の前だけでは無理せんといて。
今日みたいに何かあったら呼んでくれれてええし、そしたらすぐ駆け付けるから。」
な?と言うナオを見ながら今度は私からナオに抱き着いた。そしてありがとうとお礼を言った。
「もーちょっとユリちゃんアカンって。
俺結構前からユリちゃん好きやったてんで。でも言ったら迷惑かなーとか思ってガマンしてたのにさー、そんなんされたらもうこれ以上ガマンできんくなるやろー。」
驚いて慌ててナオから離れた。
「変な意味ちゃうで!
だからユリちゃんが俺のこと好きじゃないならずっとこのままでいるつもりやったけど、俺やっぱりユリちゃんの彼氏になりたい。だから絶対好きにさせるから。」