それでも君を


「そんこと言わないで。」


ナオの手を取り向かい合う体制に変えた。

「私ナオには本当に感謝してるんだよ。
ナオが居なかったらヤスくんとも別れられなかったし、私本当に苦しんでなんかない。むしろ幸せなくらいだよ。やっとまた前に進めるんだもん。
だから、ナオがそんなこと思う必要ないよ。」



ナオは少し目を赤くして俯きながらほんまに?と私に尋ねた。
私は返事の代わりに彼の頭を優しく撫でた。


「これ、ナオよくやってくれるでしょ。
すごく安心できるんだよ。
――本当にありがとうねナオ。」


そう言うとユリちゃんと言いながら私を抱きしめた。
いつもより強く私を包むそれを離したくないと思った。


「――ねえナオ、来週の月曜日空いてる?」


「月曜日?空いてると思うけど。」


「じゃあご飯行こ。お礼にご馳走するって言ってたやつ。」


「やった。じゃあ店探しとくな。」


「ううん、今回は私が用意する。
ナオ何が食べたい?」


「‥和食。」


「わかった、楽しみにしてて。」


「んふ、楽しみやわー。」




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