タイムリミット
すぐに緩んでしまった頬を直した

「…」

「…」

ちょっと沈黙。

いつの間にか涙も止まっていた


きっと、さっきの涙に色をつけるんだとしたら赤だ

もう、汚れてしまったんだもん

きっと、透明には戻れない


「えーと、芽衣さん?」

沈黙をやぶったのは、悪魔だった

てか、名前…?

「え…と」

「ゴメン!なんかこっちだけ名前知ってるって可笑しいよね!?いや、名前は無理矢理医者から教えてもらったんだけどさ…うん。
俺は魅崎 実。高校1年だから同い年…だよな?」


また実と名乗った男はあたふたしながら自己紹介をした

この人、よくあたふたするな…

このクールな外見からは予想できない

いや、

きっとこの黒すぎる闇の髪が彼をよっぽど冷たく見せているんだ


それに芽衣"さん"って…

ある意味鳥肌が立った

そんな名前で呼ばれることはめったになかったから別の意味で鳥肌が立ったんだと思う
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