タイムリミット


ちょっとした不安な気持ちが少しずつ広がっていく

黒いようで黒くなく

青と赤がちょっと混じっている。


そんな色のモヤモヤがゆっくりと私の中を侵食していく


私はそれを食い止めることが出てないままそのモヤモヤした考えに支配されていく


ママとパパはどこ?
そう言えば綾乃に会いたいな。

"さっきはありがとう"

あの時いえなかった言葉を言ってあげたい

やっと赤く空が染まってきた


病室が、茜色へと変化する
色は、オレンジのような赤がとても綺麗

…グラデーション。

そんなゆらゆらしている光を見ていると瞼が重く感じた


体が重い。

頭が重い

目を閉じたら気持ちよさそう…


ゆっくりと重たい瞼を下ろした

まるでカーテンのように、視界は暗闇へ




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