キミに送る約束~空に向かって~
「ねえ、心愛はさ、そろそろ気持ちちゃんと
決めたら?」
「へっ!?」
「心愛はこのまま進みたくないのかも
しれないけど...いつまでもこんな
あいまいな関係でいいの?」
千尋は慧とあたしのことを言っているんだ
「...ねぇ、千尋。あたしね怖いの。
この関係が変わるの。今までずっとそれが
怖くて何も気持ち伝えずに1歩も進んで
いなかった。でもあたしにとってはここまで
来れたことは...大きな一歩なの。
あたしにとってはとても大事な
大きな一歩なの.....。」
千尋は黙ったままあたしを見ている
「ごめん...じれったいよね。」
「...ほんとよ。ほんとにじれったい。見てて
ちょーイライラするんだけど。...でも
その気持ちも分かるよ。」
「千尋.....。」
千尋は少しせつない表情をした
「あたしも...分かるから。こうして付き合って
お互い好きだって伝えていても...
わかんないけど不安になるの。宗佑に対する
周りの女の子の視線が怖い。やきもちやいて
すぐ宗佑に当たっちゃう。電話とか
宗佑からいつもしてくれて嬉しいのに...
なんかいろんな感情が邪魔するの...。
素直になれないの.....。」
千尋も...色々悩んでいるんだ
「えらそうなこといってごめんね。でもあたし
心愛には幸せになってほしいから「ただいまー♪」
笑顔をむけた宗佑くんと慧が帰ってきた
「おっおかえり!」
千尋は肩を少しビクッとさせたけど
すぐに満面の笑みを宗佑くんに向ける