Kissしてダーリン[短篇]
ー昼休み。
「……失礼しまーす。」
「おう、入れ。」
先生は社会担当。
いつも社会科教室にいる。
2棟の一番奥。
つまりあんまり人が来ないところ。
「先生?」
「真央、お前遅刻しないのはいいけど、寝るなよ。」
こっちに来い、というように手招きしながら言う敦。
私はその指示に大人しく従う。
……ていうか、あれは寝てたんじゃなくて拗ねてたんだけどな。
なんて、敦は分かる訳ないか。
「雑用って何?」
「…んなのねーけど。」
「は!?」
アンタ、今日の朝そう言ってなかったか?
「用がなきゃ呼んじゃ駄目なわけ?」
「ち、違うけど!」