女たらしな我が主
       ×

光様が、センスで隠しながら、大あくびをした。

いや、センスじゃないな。扇って言うのかな。

「やっとしとめた。

けど、案外た易くて面白みにかけるな。

しかも、あのおばさん、しつこくって。

危うく、女房達が起きだすころまでつかまってしまうところだった」

あたしは耳を疑った。

自分の馬を歩きの従者に引かせ、帰りはあたしが、光様の馬の手綱を持っている。

「おばさんって」

「7つも年上で未亡人だ。おばさんじゃんか」

あたしは、光様を見上げた。

< 12 / 39 >

この作品をシェア

pagetop