わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「えっと……」


ちゃんとほんとのこと話す、なんて言っちゃったけど、いざ口を開いてみると、何からどう話せばいいのかさっぱりわからない。



「うまく……いってないんだよね?」


冬以がさり気なく助け舟を出してくれた。それに乗っかることにして、またコクッと小さく頷けば、


「アイツが……ほのかにこんな辛い想いさせんなら、俺も遠慮なんかしない」


そんなに険しくはないけど、ムッとした顔で冬以は言う。



「ちょっと待って。田所が悪者みたいになってるし。違うんだって、全部、私が悪いんだって。私が我儘ばっか言ってるから、とうとう田所、本気で怒っちゃって」


「女の子は我儘言うから可愛いのに」


ふわっと笑みを浮かべて冬以が言う。



「えっ? そうなの? でも度が過ぎてんのは困るでしょ?」


「そうかなぁ……。俺だったら、彼女にはガンガン我儘言って欲しいけど」


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