わたしとあなたのありのまま ‥3‥
まさかね。

こんなに大勢の中から私を見付け出すなんて、いくら冬以でも不可能だ。


田所なら可能だけどね、絶対。



冬以がうちの学校に来るのは今日で最後。来年は、産休明けのケーコ先生が、また講師として来るだろうし。


ひょっとしたら、冬以先生の慈悲深い出血大サービスが出るかも、と。

その場の全員が期待に胸を膨らませて見守る中、冬以は――



「ほのかが一日デートしてくれるなら、俺、何でもやるけど」


とんでもないことを口走って、悪戯に成功した子どもみたいに無邪気な笑顔を見せた。




何故、

立つ鳥、跡を濁す?




会場中が、『ほのかって誰?』な雰囲気に包まれる。当然でしょう。


ほんと、誰よ? 『ほのか』って。


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