わたしとあなたのありのまま ‥3‥
一体、何を根拠に『田所ぐらいなら何とかなる』なんて思っちゃったんだろう。謎過ぎる。

というか、クチビルが未だに私のこと諦めていないっぽいのが、もっと謎。



「何とかなるとかならないとか、そんなこと考えてる暇あったら、早く次行きなよ。私とあんたが付き合うなんてこと、たとえ天と地が引っ繰り返ったって有り得ないんだから」


「出た出た。その毒の効いた物言い、やばっ、ツボるわ」


「勝手にツボっとけよ」


「来た来たー! たまんねぇ、萌える」


「キモいんだって。やめてよ」



リーズナブルな値段が魅力の居酒屋チェーン店。その奥の宴会席で、みんなそれなりに盛り上がっているのに、私の気分はレイニーブルー。


隣のクチビルはアルコールが入って変なテンションで、いつも以上にウザいし。



この苛々が爆発する前に退散した方が良さそうと、適当な理由を付けて早々においとました。


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