わたしとあなたのありのまま ‥3‥
痛みに悶えながらも、自分の身体を両手で探って、衣服を着ているかどうかを確かめた。

手の平に触れたのが繊維だったことに、とりあえずはホッとする。



「んっ……」

小さく掠れた声が背後から聞こえ、咄嗟に動きを止めた。


カチコチに固まって身じろぎもせず、最小限の換気で我慢して呼吸音を極力絞った。



今すぐ自分の存在を消せたら……。

そんなファンタジーなことすら考えた。



「ほのか起きた?」

そうっと、横の髪と一緒に耳も優しく撫でられた。



「うん」

そう返すことで精一杯だった。



どうして冬以が居るの? とか、どうして私のベッドに寝ているの? とか。

聞きたいことは山盛りだけど、怖くてそれができない。



「こっち向いて、ほのか?」

耳のすぐ後ろに響いた甘い囁き。


どうしてだか逆らったらいけない気がして、ゆるゆると寝返れば、両腕でぎゅうっと抱き寄せられた。


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