わたしとあなたのありのまま ‥3‥
なんか……必死過ぎてウケる。


『何笑ってんの? 怒るよ?』



怒ったらいいじゃん。そんで、


嫌いになったらいいじゃん、私のことなんか……。






頭が異常なほど重くて、それに若干の吐き気を伴い、翌日の目覚めは最悪だった。


たっぷり寝たはずなのにまだ薄暗い。


しとしと、

静かな雨の音を、意識よりほんの少し遅れて目覚めた耳が受け取り、その理由を知る。



何だかいつもと寝心地が違う。でもすぐ、その違和感は枕が違うせいだと気付く。

じゃあ一体私、何を枕にしてんの?



よくよく見てみれば、枕の先っぽについているのは人間の手……。


え? 手?



そう言えば、背中に感じるこの温もりは何?


考えられるのは――

――私以外の誰かの体温。


うそっ、誰?



恐る恐る振り返れば……。



まじか、嘘でしょ?



咄嗟に顔を、元の壁向きに勢いよく戻した。急な動きに刺激され、頭に殴られたような激痛が走り、思わず呻き声を漏らす。


< 248 / 340 >

この作品をシェア

pagetop