わたしとあなたのありのまま ‥3‥
夜遅く、田所に一本のメールを送って断った。
『今帰った。色々寄ったらこんな時間になっちゃった。ごめんね』
一日中、ベッドの上でゴロゴロしていただけのくせによく言うよ、と思う。
『そっか。じゃ、明日』
『うん』
やり取りするメールの短さはいつも通り。
だけど、何かが違う。
それは多分、田所だって感じている。
でも地雷に触れることすらしてこないのは、田所の優しさであり弱さでもあったりする。
翌日の月曜日。
朝、家を出ると、田所が電信柱に寄り掛かって携帯電話を弄っていた。
「田所、どうしたの?」
声を掛ければ、ハッとしてこちらに視線を上げる。
「はよっ」
私の問いには答えず、ぶっきら棒な短い挨拶を口にし、田所はニッと一瞬だけ両口角を上げた。