わたしとあなたのありのまま ‥3‥
思わず、感極まってウルルと来た。だけども『泣いたらアカン!』と、どうしてだかエセ関西弁で、自分自身を激励する。



遠慮なく一口頂いたら、また胸の奥がジーンと熱くなった。


すごく美味しい。

けれど、理由はそれだけじゃない。田所の何気ない優しさに、感動し過ぎてヤバイのです。



「田所……怒ってる?」

平静を装って尋ねたつもりが、その声は上ずっているし震えるしで、間抜け過ぎて余計に泣きたくなった。



ジャイアント●ーンを大きな口でくわえた田所が、私を横目で流し見た。そしてそれを大量に口に含んで、モグモグと食す。その間、じっと私を見詰めたまま。



そうして口の中が空になると、無感情だけど穏やかな声音で田所は言った。


「見りゃわかんだろ? 怒ってるよ、引き続き」



予想通りの答えだったけど、それはグッサリ、深々と私の胸を突き刺した。



「そろそろ、ほのか来る頃だと思った」


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