不格好な恋愛。~Special Short Novel~
朝食を食べ終えて今の状態を把握しようと色々と出て歩いた。
分かったことは、あたしはここのお屋敷の持ち主の娘で、お屋敷の持ち主は今は別のところに住んでいる。
今日は近くの有名なお城で開催される舞踏会に招かれていて、それに出席することになっている。
スーツを着た男の人はやっぱり執事で、メイド服っぽいドレスを着た女の人はやっぱりメイドだった。
執事がお城までの馬車を手配してくれた。
その馬車が来るまで暇なのである。
と言っても、日が沈む前に馬車が来てくれるらしく、情報を整理していたらメイドさんにあと少しで馬車が来ると言っていたから、暇を持て余すほど時間に余裕があるわけではない。
部屋に戻って着替えを済ませてメイドの何人かと喋ることにした。
コンコン
メイドたちと話していると、部屋がまたノックされた。
「お嬢様、馬車がお見えになりました」
馬車が来たみたいだ。
メイドたちと執事に案内されて馬車に乗り込んだ。
「いってらっしゃいませ」
ガタガタ揺れる馬車の中、知らない土地で1人。
不安すぎる。
馬車が止まってお城の正門に着いた。
中に入って行っていくと
美男美女美男美女美男美女…
場違いなところに来てしまった…。
立食パーティ、ダンス、演奏会。
自分が参加できそうなのは立食パーティしかなかった(笑)。
上品に食べようと気をつけながら一瞬一瞬びくびくしながら食べていた。
すると後ろから声を掛けられた。